ママの再就職と教育訓練給付制度
ママの再就職に使える?~教育訓練給付制度~
こんにちは。
沖縄県在住の子育てママを応援するお金の専門家 仲宗根偉子です。
みなさんは教育訓練給付制度って知っていますか?
スキルアップや学びなおしのために講座を受講し、
資格取得を目指せて、費用もお得になる国の制度です。
妊娠出産をきっかけに、退職をしたママの中には、
子供が保育園入園や小学校入学などのタイミングで、また働きたい!
と思う方もいるのではないでしょうか。
その一方、退職から時間が経っていて、仕事を始めるには不安、
就職前に勉強しなおしたいと考えるかもしれません。
今回は、再就職を考えているママも条件を満たせば使える
教育訓練給付制度についてお伝えします。
■スキルアップに使える教育訓練給付とは?
教育訓練給付とは、「人生100年時代、手に職となるスキルを身につけたい、
新しいキャリアを開拓したいと考える人を応援する」ための国の制度です。
厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練講座を受講、修了した場合に
受講費用の一部を国が負担してくれます。
受講方法は通学・通信のほかにオンライン受講、土日開講の講座もあります。
≪給付条件≫
・雇用保険の加入期間が3年以上(初めて給付を受けようとする方は1年以上)あること
・今までに受給したことがある方は、前回の受講開始日以降、雇用保険加入期間が3年以上あること
・失業中の方は離職してから1年以内
ただし、妊娠・出産・育児などにより教育訓練を受けられなくなった場合は
離職してから最大20年以内の期間延長が可能
■教育訓練の種類は身につけられる内容やスキルレベルに応じて3種類
受講費用はいったん自分自身で支払い、
申請期間内にハローワークで受給申請すると
費用の一部が戻ってきます。
いずれの教育訓練とも4,000円を超えない場合は対象外です。
1.一般教育訓練:受講費用の20%(上限10万円)
職業能力アップを支援する講座。
簿記検定やTOIEC、インテリアコーディネーターなどの資格のほか、
修士・博士の学位取得課程も対象。受講期間は1ヶ月~。
給付を受けるには受講修了後、一か月以内に申請が必要。
2.特定一般教育訓練:受講費用の40%(上限20万円)
専門性を高め、速やかな再就職や早期のキャリア形成に役立つ講座。
その資格がないと業務ができないとする資格が多数。
大型自動者第一種免許や宅地建物取引士、登録販売者など。 受講期間は1ヶ月~。
受講前に必ずキャリアコンサルタントとのコンサルティングを受ける。
給付を受けるには受講修了後、一か月以内に申請が必要。
3.専門実践教育訓練:受講費用の50%(年間上限40万円・最大3年)
中長期的なキャリア形成を支援するためのもので、専門的・実践的な講座。
看護師や保育士、キャリアコンサルタントなど。受講期間は1年~。
受講前に必ずキャリアコンサルタントとのコンサルティングを受ける。
給付を受けるには受講中6ヶ月毎に申請が必要。
〈追加支給〉
専門実践教育訓練終了後に目標としている資格を取得し、
1年以内に一般被保険者として雇用された場合、追加で受講費用の20%が支給される。
合算すると受講費用の最大70%(年間上限56万円)。
〈教育訓練支援給付金〉
専門実践教育訓練給付の受給資格者のうち、
45歳未満の失業中の方の生活支援を目的としており、
雇用保険の基本手当(失業給付)日額×80%が支給される。
基本手当(失業給付)の受給期間終了後から受給できる。
≪教育訓練支援給付金の給付条件≫
・専門実践教育訓練給付の受給資格者
・45歳未満で失業中
・離職後4年以内に受講開始すること
・専門実践教育訓練修了見込み
・受講する訓練が通信制・夜間制ではないこと
・2025年(令和7年)3月31日までに受講を開始すること
・今までに受給したことがない
■受講前には必ず受給資格があるか確認を!
受講を考えたら、まずお住まいの地域のハローワークで受給資格があるか確認をしましょう。
対象の講座は約1,400講座あり「教育訓練講座検索システム」で
受講方法や開催校なども調べることが出来ます。
取得したい資格やスキルが対象であれば活用したい制度です。
また、受給には自分自身で申請が必要になるので忘れないようにしましょう。
お役に立てればうれしいです(^^)